1982年ボルドー生まれ。6歳でダンスを始める。 1997年から1年間、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)で学んだあと、1998年にパリ・オペラ座のバレエ学校に入学。オペラ・ガルニエでの学校公演では、モーリス・ベジャールやジョン・ノイマイヤーの作品で主役に抜擢された。2年後の2000年に、バレエ学校の最終学年を卒業し、同年9月にパリ·オペラ座バレエ団に入団。現在の階級はスジェ(ソリスト)。
これまで、ルドルフ・ヌレエフの古典大作すべて(《白鳥の湖》、《くるみ割り人形》、《眠れる森の美女》、《ライモンダ》、《ラ・バヤデール》、《ロミオとジュリエット》)、ジョージ・バランシン(《フォー・テンペラメント》、《アゴン》、《ジュエルス》の「ルビー」と「ダイヤモンド」)、ジェローム・ロビンス(《アン・ソル》、《コンサート》)の作品に参加。また、特にオペラ座に招待されたコンテンポラリー作品の振付家に見いだされ、ピナ・バウシュ(《オルフェとユリディス》、《春の祭典》)、サシャ・ワルツ(《ロミオとジュリエット》)、アンジュラン・プレルジョカージュ(《ル・パルク》、《シッダールタ》)、ウィリアム・フォーサイス(《パ/パーツ》、《ザ・ヴァーティジニョス・スリル・オブ・エクザクチチュード》)、バンジャマン・ミルピエ(《アモヴェオ》)等の作品を踊っている。
ダンサーとしてのキャリアと並行して、パリのグラン・ゼコールの一つであるパリ政治学院で、芸術と政治学の修士号を、また国立ダンスセンターで、ダンス教師の国家資格を取得している。
振付家としては、オペラ・バスティーユのアンフィテアトル(円形劇場)で行われた、「ダンサー/振付家」公演での《Fugitif…》などの振付作品を経て、 2013-2014年のシーズンにはパリ・オペラ座からの委嘱で《Trio per Uno》を発表。この作品は、オペラ・ガルニエでの「ダンスとパーカッションの夕べ」で上演された。また、パリ・オペラ座が地域の学校と提携して行う教育プログラムの「オペラ座と学校の10ヶ月」でも振付を担当し、学業上の困難を抱える教育優先地域の子供24人のための作品、《Hors Les Mursさらに、2014年の「若きダンサーたち」の公演では、《Fugitif》の最後のデュオが抜粋で再演された。2015年3月には、新作の《Mad Rush》がオペラ・ガルニエで上演されている。これらの作品は、オペラ座以外でも、オペラ座所属ダンサーのブリュノ・ブーシェ率いるグループ、「アンシダンス・コレグラフィック」の公演や、フランス内外の公演(フランス・でも上演されてきた。セバスチャン・ベルトーの作品は、「クラシックの語法とコンテンポラリーの美学をエレガントに統合したアプローチ」が特徴的といえる。